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米原海岸の水中で次々に現れる色とりどりの魚の名前を息子が興奮して叫んでいた。
シュノーケル自体は、これまでも何度もさせてきた。ただ、どれも短時間で終わっていた。少し潜ると疲れて浅瀬に戻る。装備をつけて水に慣れること自体がイベントで、海の中をじっくり「見る」ところまで届いていなかった。
それが今回、初めて長い時間ずっと水面に浮かんでいられた。石垣島5回目、6歳の夏のことだった。
これまでのシュノーケルと、何が違ったのか
| これまで | 今回(6歳) | |
|---|---|---|
| 水中にいる時間 | 5〜10分で浜に戻る | 何十分も浮かび続ける |
| 見ていたもの | 装備・水の冷たさ | 魚そのもの |
| 主導権 | 親が「あそこ見て」と誘導 | 自分で見つけて報告してくる |
違いを一言でいえば、「連れて行かれる側」から「自分で探しに行く側」に変わったことだった。
体力がついたのも大きい。6歳になると、水面に浮かんでいられる時間が一気に伸びる。息が続く、寒くならない、疲れない。この3つが揃って初めて、子どもは海の中をじっくり観察できるようになる。

米原海岸|サンゴの上を、ずっと泳いでいた
石垣島北部の米原海岸は、西表石垣国立公園の海中公園地区に指定されているエリア。リーフ内は浅く、サンゴの群落がそのまま水中に広がっている。
水中に顔をつけると、テーブル状の大きなサンゴの塊があちこちにあって、その周りを青い小魚が群れで泳いでいる。黄色い体の魚が、目の前をゆっくり横切っていく。透明度は高く、太陽の光がサンゴの表面で揺れているのが見えた。
息子は次々に魚を見つけては、シュノーケルを外して名前を呼んだ。あまりに次々と出てくるので、こちらは全部を覚えていられなかった。魚の図鑑を読み込んでいる子だから、こちらより詳しい。ただ名前を知っているだけでなく、実物を目の前にして「これだ」と分かる瞬間が楽しいのだろう。

※米原海岸はリーフの切れ目に強い流れが発生する場所があり、監視員が常駐していない。遊泳の際は必ずライフジャケットを着用し、リーフの外側には出ないこと。
夕暮れのシュノーケル
日が傾いてから、もう一度海に入った。オレンジ色に染まった雲が水面に映って、その上に浮かんでシュノーケルをする。昼間の明るい海とはまったく違う色の世界だった。

長時間泳げるようになったからこそ、「もう一回入ろう」と言える。これも6歳になって変わったことの一つだ。
底地ビーチ・大崎ビーチにも寄った
米原のあとは底地(すくじ)ビーチへ。遠浅で波が穏やかなうえ、クラゲ除けのネットが張られていて、米原で興奮しきったあとに体を冷ましながら遊ぶにはちょうどよかった。大崎ビーチにも立ち寄り、木漏れ日の落ちる静かな砂浜を歩いた。

石垣島の各ビーチの詳しい比較は石垣島ビーチ完全ガイドにまとめている。

何歳からシュノーケルは「成立」するのか
我が家の実感として、年齢ごとにこう変わってきた。
| 年齢 | できること |
|---|---|
| 3〜4歳 | 浮き輪で浮かぶ。顔をつけるのは短時間 |
| 5歳 | 装備をつけて泳げるが、10分程度で飽きる |
| 6歳 | 自分で魚を探し、何十分も水面にいられる |
もちろん個人差はあるし、水慣れの度合いにもよる。ただ「シュノーケルはまだ早いかな」と迷っている家庭には、6歳前後が一つの分岐点になると伝えたい。
装備の重さ、呼吸の慣れ、体温の維持。これらを自分で管理できるようになると、親が付きっきりでなくても海の中を楽しめる。そうなると、同じビーチがまったく違う場所に見えてくる。
オニササは、支店で買えた

石垣島のローカルフード「オニササ」の元祖・知念商会。以前訪れたときは本店で売り切れていて買えなかったが、今回は宮良支店に行ったところ無事に購入できた。

おにぎりとササミフライを袋の中で手で握り潰して合体させるという、シンプルすぎる食べ物。これを浜に持って行って、波打ち際で立ったまま食べた。ソースの染みたおにぎりと、まだサクサクしているササミフライ。海を見ながら食べるオニササは、店内で食べるのとは別物だった。

本店で売り切れていても、支店を当たる価値はある。 これは実際に試して分かったことだ。
オニササの詳細(値段・作り方・現場のルール)は石垣島オニササとはにまとめている。
その他の食事
石垣島麺処 八重山そば製麺所

八重山そばの製麺所がルーツの店。自家製の生麺がもちもちしていて、小麦の風味がしっかりある。看板メニューの「石垣島ラーメン」は、鶏と豚を炊き込んだスープに、アーサ(海藻)とチャーシューが乗った一杯。あっさりしているのに出汁の旨みが濃く、海で疲れた体にちょうどよかった。掘りごたつ席や半個室もあり、子連れでも入りやすい。宿泊したコンフォートホテルERA石垣島から徒歩で行ける距離なのも、車を出さずに済んで助かった。

八重山 嘉とそば

米原海岸から車で数分の高台にある店。今回もアーサそばを食べた。この店については石垣島グルメ完全ガイドで詳しく紹介している。

宿:コンフォートホテルERA石垣島
1泊2日の拠点として利用。部屋自体はかなり普通のビジネスホテルという印象だったが、料金が安く、周辺に飲食店が多い立地が拠点利用にはちょうどよかった。石垣島麺処 八重山そば製麺所も歩いて行ける距離で、車を出さずに夕食に向かえたのはありがたかった。
まとめ|同じ海が、まったく違う場所になった
石垣島は5回目の訪問だが、今回が一番「息子と一緒に海を楽しめた」旅だった。
装備をつけて少し泳ぐだけだった数年前とは違い、自分で魚を見つけて、名前を呼んで、また次を探しに行く。その繰り返しを何十分も続けられるようになっていた。
同じ海でも、子どもの年齢によって見える世界がまったく変わる。1泊2日という短い滞在でも、それを実感するには十分だった。


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